管理栄養士による健康レシピ

寒くなってきたこの時期にオススメなのが、秋の食材と生姜を使ったスープです。
生姜は加熱することで、身体を温める効果のある成分〔ショウガオール〕が増えます。
蓮根は風邪予防や疲労回復に効果のあるビタミンCが豊富で、生ではみかんよりも多く含まれています。通常ビタミンCは熱に弱いのですが、蓮根のビタミンCはでんぷんに守られているので、加熱しても減りにくいのが特徴です。また、すりおろして使うことで蓮根特有の粘り気が出てスープにとろみがつくため、蓮根の違った魅力も感じられると思います。食物繊維も多く、身体に嬉しい蓮根ですが、使用量が増えるとカリウムが高くなるので、他の食材で調整が必要です。今回は“豆乳ではなく牛乳を使用”し、“きのこはカリウムの低いものを選択”しています。リンが高い牛乳ですが、カリウムは豆乳よりも低いため、カリウムを減らしたい時にはオススメです。
きのこは旨味がたっぷりなため、上手く活用すれば塩分制限にも役立ちます。

～ミルクスープ～

1. 玉ねぎは1cm角に切る。
   椎茸は5mm幅の薄切りにし、えのきは4～5cm長さに切る。
2. 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを加えて弱火でしんなりするまで炒める。
3. ２に椎茸とえのきを加えて軽く炒め合わせたら、水とコンソメを加え、蓋をして煮込む。
4. 野菜にある程度火が通ったら、すりおろした蓮根と生姜、牛乳を加え、かき混ぜながら弱火で煮る。
5. とろみがついたらこしょうで味をととのえる。

【仕上げ】
スープカップに盛り、パセリをちらす。